好きなモノを持つにはルールが必要

モノと幸せ

皆さんの好きなモノは何ですか?
バッグ?靴?アクセサリー?ガジェット類?食器だったり文房具だったり?
私は鍋とバッグとジュエリーが好きです。ポーチも好きだし、植物も好き。
あと手芸も好きなので道具や材料もあります。

たくさん好きなモノを持っているのに、収納が溢れることも、取り出しにくくなることも、他のモノに存在を薄められる事もありません。
なぜでしょうか。
ここでは好きなモノを幸せに持てる方法をお伝えします。

好きなモノは捨てなくていい

 シンプルに快適に暮らすために好きなモノを捨てる必要はないと思っています。
言い換えると『好きなモノを、無くてもいいモノと言い聞かせなくていい』でしょうか。

 闇雲に片付けなきゃ、モノを減らさなきゃと思っていると、好きだけど捨てなきゃいけないと追い込まれる事態になってしまいます。
そうなると考えるのを拒否し手を止めてしまうか、勢い余って捨ててしまい後悔する事になります。
 人は判断に想像以上の力を使います。
例えば、今日の晩御飯何にしようかな、材料は何があったかな。これだけで疲労を覚えませんか?
繰り返す判断がいかに大変か。

 なぜこんな大変な思いをしなければならないのか、物に囲まれて幸せな人もいるじゃないか、何なんだバカやろー!とゴミ袋を投げ捨てる。
そしてまた自分には出来なかったと言う自信の喪失は、やがて人生にも影を落とします。

そんな失敗を避ける為にも、心豊かに暮らす為にも、好きなモノは捨てなくていいと思うのです。

好きなモノを際立たせる

 では好きなモノを幸せな気持ちで持ち続けるにはどうしたらいのでしょうか。
好きなモノが増える事より問題なのは、『好きでもないけど必要でもない、でも何となくいつか使うかもと持っているモノ』が増える事です。
よく『いつか使うかも!のいつかは来ない』とよく言いますが、ごくごく稀に来ます。
あーこれピッタリー!捨てないでよかったー!
たとえそれが3年に1回だったとしても成功体験として記憶に残ります。
すると『いつか使えるかも』が正義になるのです。

 正義の御旗を得た『いつか使えるモノ』は増殖の一途です。
するとどうでしょう。好きなモノ・大切なモノ・豊かにしてくれるモノ、全てがどんどん存在感を失い埋もれて行く事に気が付きます。
もはやそれが当たり前の景色になり過ぎて気が付かない事も多々あります。

 好きなモノの持つ力は凄いです。目を楽しませ、心を潤し、暮らしを豊かにしてくれます。
そんな好きなモノを、いつか使えるかもとか言う曖昧な基準のモノに侵食されるのは悲しい事です。

 使う具体的な状態や時期が思い浮かばないモノは手放しましょう。
それがなくて被る不利益は何でしょうか。甚大な被害が思い浮かぶ場合は適切な場所で適切な量を持ちましょう。

 家電や靴の空箱は実にスペースを取ります。収納の奥に、棚の上に大切に空気を保管する箱は必要ですか?
あの頃着ていたたくさんの服、それらをこれから一週間毎日着て出掛けられますか?
二度と読み返さない本が、あらゆるお知らせの紙類がリビングの良い場所で積み重なっていませんか?
それら何となく置いているモノを取り除き続けます。
これをただ黙々と続けることで自分の好きなモノの存在が際立ち始めるのです。

 大量の何となく持っていたモノに埋もれていた、好きなモノが掘り出されると、ああ自分はこれが好きなんだと再確認でき、今度はそれをどうやって収納しようか、あるいはどうやって飾るともっと素敵なのかと考えるようになります。

 好きなら鍋が10個あっても構わない

 私は土鍋、圧力鍋を含めて10個鍋を持っています。
どう考えても二人暮らしでは多過ぎるでしょと思いますが、鍋が好きなのです。
料理によって変えたいし、年に一度も使わない大きなストウブもありますが、そこにあるだけで幸せにしてくれるので今のところ手放す予定はありません。

 全て1アクション、扉や引き出しを開けて取り出す2アクションで取り出せ、隣のモノに干渉もしません。
使用頻度の高いものはコンロ下もしくはその隣、使用頻度は低いけど見た目が可愛いものは飾るように棚に収納しています。
圧力鍋の使用頻度はそんなに高くないし、飾って美しいものでもないなので収納庫に置いてあります。

 収納を溢れさせずこれが出来るのも、他のモノが少ないと言うことに尽きると思うのです。
フライパンは深めの大きいサイズ1つ、少しだけ焼きたい時にも使う卵焼き用が1つの計2つだけで事足ります。
 ボウルやザル、保存容器も数はありますが、どれも2アクションで取り出せるし、お玉やフライ返し、包丁、ピーラー、全ての調理器具、ラップやジップ付き保存袋など全ての消耗品も2アクション以内で取り出せます。
そしてそれら全てはお気に入りか使い易いのモノです。
食器も同じく全て2アクション以内で取り出せます。

知らぬ間に削られる神経と思考停止の罠

何となく置いているものは、お気に入りや必要なモノを取り出す邪魔をします。
ここにあるはずなのになーと時間を食います。

お弁当に付いてきたおしぼりでパンパンの引き出し、新しいものを買ったのに処分されない使われないお箸やスプーン、便利そうと買ってきて使われない調理器具、それらはあなたの神経を少しずつ削ります。
 そしてその状態が快適ではないと思いながらも、生活とはこんなものだろうという思考停止を起こします。

 キッチンが例えに出ましたが、これは家中に当てはまります。
好きなモノ・大切なモノがどこでどんな状態になっているか思い出せますか?
もしくは好きなモノがあったはずなのに、思い出せなくなっていませんか。

どうか好きなモノ・大切なモノに囲まれて日々を快適に豊かに過ごして下さい。

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